インタビューズ-何故今になって占い師としての看板をあげる決意をされたんですか?

「これまで趣味の一つとして占いをされてたようですが、何故今になって占い師としての看板をあげる決意をされたんですか?差し支えのない程度でいいので教えて下さい。」

私がタロットをめくると依頼者のパンツに限りなく近い配色のカードが出るのです。
それで「私の占いは当たる!」と確信し占い師になろうと決意しましたうそですすみません。

学生時代にタロットをはじめ人を占うようになってかれこれ十数年経ちますが、自分はスピリチュアル信仰のない人間だもので、どれだけ目の前の方から感謝されても「占いが当たってあの後こうなったのだ」という話を聞いても、正直ピンとこなかった。
占い師を名乗るつもりは更々ありませんでした。

ところがある時期、重たい石がゴロゴロと。転がり始めたら止まらなくて、決意したというより「占い師になってしまった……」のほうが実感として近いです。

決意なあ……。色々なことが重なったのでうまく説明できないのですが、継続して鑑定させてもらっていた方々が大きな転機を立て続けに迎えられたのは大きかったです。
差し支えない範囲でお話すると、おひとりは生きてくれたし、おひとりは無事ご結婚されました。
ワーイ!ヤッター!
決して占いの手柄ではなく本人の行動の成果なのですが、横でそっとプライベートに携わらせてもらって、人の可能性を引き出したり駆け込み寺として機能したり癒やしに繋げたりできる点に占いのポテンシャルを改めて感じました。

あと現実的な話として、私はもともと友達や友達の友達、そのお母さん、お知り合い、というふうに占っていたらいつの間にか占い師然としてしまい現在に至るのですが、ちょっとちゃんとルールを設けないと厳しくなってきたというのもあります。夜中に普通に電話かかってきたりするので。時間も使うし疲れるし、今はよくてもいつか限界がくるだろうなあと前々からずっと思っていました。

“交通費プラスもしよければお気持ちを”というスタイルでしたが、ボランティアじみたスタイルででやっちゃうとあんまりよくないんやろなあというのも漠然と感じていました。

私のもう一つの趣味である大道芸の世界がまさにそうなのですが、相場を崩すと業界全体に悪影響が出るんですよね。
研究して技術を磨くには時間と資本が必要です。
「価格競争すればいいじゃない。残るやつが残ればいいじゃない」では、師匠クラスの人間が育ちません。伝承がうまく行きません。全体の質は落ちてその文化は貧弱になります。
全体の質が落ちるってことは、満足していただけなくなる、結果が出せなくなる、人の役に立てなくなり、潰えるということ。
ときどき天才は現れるだろうけど、一人の天才に人が群がったらそれは占いじゃなくて宗教です。
私が占いの醍醐味だと感じている1:1の良さは壊滅します。
だから「占い師です」と名乗って、ちゃんとした人の流れ、お金の流れ、エネルギーの流れ(胡散臭いですね)を整えたいと思いました。

占い師を名乗ってからは自己管理しやすくなり、業界に後ろめたさもなくなって、経費で良質な勉強ができて、いいことづくめです。

正直なところ初めは自信がなかったんですが、前向きな気持になれたのは2011年の夏頃です。
たまたま阿倍野の書店で行われていた『世界のトランプ・タロット展』に足を運んだのですが、平日ゆえ『タロットに触れるワークショップ』とやらが閑古鳥で。
せっかくだから参加させてもらって、ときどきやってくる学校帰りの高校生を占っていたら、その様子を見ていた占い師さんがすごく褒めて 下さって「えっ、占い師じゃないんですか?」「なぜ占い師やらないのかわからない」と仰ったんです。
「これでいいんだな」と思えたし、後押しになったなあ。

実は2010年の年の瀬に、占い師は資格もないしとにかく怪しいんで自分に納得できるだけの知識を蓄えたくて「多方面の専門書をⅠ年で50冊読むぞー!」と目標を立てたのですが、財布からものすごくお金が減るのでなんでやと追求したら楽しくて半年で倍以上の本を買って読んでしまってました。
勉強は楽しいし、たしかに自信もつくんですけど、一方で「これ……心から納得できる日なんて死ぬまで来ないだろうな……」と分かってきたのもちょうど今年の夏ごろでした。
そうなると必要なのは勢いなので、名刺を作って、お知り合いの占い師の先生や継続してご依頼くださってる方々にあいさつして、エイヤッと開業届を提出して占い師になった次第です。

本当は肩書なんてなんでもいいと思っているんですけどね。
占い師でもカウンセラーでもセラピストでもコンサルタントでも。
やってることは「真剣に相談に乗ること」「津島輝子として話を聞き最善を尽くすこと(そして科学反応が起きたらいいよね的な)」だけなので……。

しかしいくらあちこちの講座で学んでも私は臨床心理士など社会的信用度の高い資格を持ってるわけではないただの怪しい者ですから、占い師と名乗るくらいが丁度いいのかなと思います。

あと私の友達がどこかで「友達に占い師がいてさ~」って話してたら、なんかおもろいですよね。

※この記事はTHEINTERVIEWS
津島輝子「右と左が分からなない若輩者でございますが」
http://theinterviews.jp/teruruより転載しました。

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