大阪市飯島病院で出産したときのこと

いやあ、まじで産院探しって大変だよね……!
産院減ってるし、いろんな方針の病院があるし!
大病院のサイトにしろ個人病院にしろ、あんまり情報が充実してないんだよね!

自身が妊娠生活を送る際あらゆるシーンでインターネットの情報に助けられたので、自分の体験も誰かの役に立てばいいな~……、と、お世話になった産院の話は一度ちゃんと書きたいと思っていたのですが、日々の生活に追われてなかなか手につかず2年の月日が流れてしまいました。

この5月に妊娠して改めて産院探しをするなかで、「そうだ自分が知りたかったことってこういうところだよな」というのがだいぶ思い出されたので、今更ではありますが2015年の出産でお世話になった産院について振り返りたいと思います。
(5月の妊娠については色々ありまして、その話はまた今度……)

私は2015年に大阪市の個人病院、飯島病院で無痛分娩(和痛)にて出産しました。

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大阪市中央区の飯島病院について

先生について

先生がお二人いらっしゃいます。
院長は産婦人科・麻酔科の先生、副院長は産婦人科の先生。
お二方とも男性です。
(婦人科スタッフとして女医さんがおられますが産科は男性のみです)

毎回決まった先生というわけではなく、その日、その時間を担当している先生による診察となります。
ご兄弟ですのでお顔がよく似ています。
お顔だけでは「あ、あれ?どっちの先生かな?」という感じです。
院長、副院長、どちらの”飯島先生”も優しくフランクに接してくださいます。(参考1)(参考2

診察の時間は短く、経過が順調であれば先生も多くは語りません。
心配事がある場合は自分から尋ねる必要があります。

尋ねたことにはきちんと答えてくれる先生方です。
「そろそろ性別はわかりそうですか?」と尋ねた時は、エコーに時間をかけてなんとか判明させようと頑張ってくださいました。

病院設備について

建物の外観はそれなりの年数を感じるのですが、中はちょこちょこリフォームしているようです。
待合、診察、分娩、入院、すべてにおいて、設備面で不便や不快感を感じることはありませんでした。

分娩時は広いLDR室を使用させてもらえます。
陣痛室から分娩室に移る必要はなく、陣痛、分娩、分娩後の安静をすべて同じ部屋で行えます。
(この病院しか知らないのでこういうものかと思ってた。普通は陣痛中に移動するんだってね!大変だ!!)

……このLDR室、HPによると本当は天井が七色に光ったりテレビ番組を見たりしてリラックスした状態で分娩できるというものらしいのですが、私の出産時はそういった特殊なことはせずに過ごしました。おそらく天井が光ってようがテレビがついてようがそれどころではなかっただろうな、とも思います。

病室は全室個室です。5畳くらいだったかなあ。
液晶テレビ、ソファ、ユニットバスがついています。
産後は悪露(ダクダクと血や内容物が出てくる)もありますので、個室内にユニットバスがあるのは本当に本当にありがたかった。

貴重品を入れるロッカーと冷蔵庫は部屋の外、給湯室のような空間にまとめられています。
冷蔵庫は駅のロッカーほどの小さなサイズですが、十分事足ります。

院内に自販機がありますが、売店はありません。
足りなくなった場合のお産パッドや乳首保護薬等は言えば売ってもらえます。
入院中困ったことがあればひとりで抱え込まず話してみてください。
なお、徒歩2分ほどのところにコンビニがあります。
入院中は院外を出歩くことはできませんが家族に頼めば買い出し可能でしょう。

診察について

診察の待ち時間について

診察はオンライン予約が可能です。
予約を用いても受付から診察までの待ち時間は15分から2時間とまちまちでした。
診察後、お会計までの待ち時間もありますから1時間以上かかると見ておいたほうがいいです。
待合室にはテレビ、ひよこクラブなどの雑誌、ウォーターサーバーがあり、長丁場になっても過ごしやすい環境でした。

この病院に限らず個人院のデメリットとして、分娩が始まり先生が不在になると待ち時間が長くなります。

産婦人科は色々な事情の患者さんが訪れる場所ですし、分娩で先生が席を外したからといって特にアナウンスはありません。
1時間以上待っても呼ばれず、出社時刻が迫ったので受付の方に状況を尋ねたところ「分娩が入り先生が外しているのでかなり掛かる見込みです」と返答いただいて受診をキャンセルし病院を出たことが2度ほどありました。
受付に向かって怒っている人を見かけましたが、これについては仕方がないですから、はじめからそういうものだという心づもりが必要です。

体重指導について

1ヶ月で1.5kg増えたときや、妊娠後期2週間で1kg増えていたときには、「1ヶ月で1kgを目安にしてね」や「増えすぎると産道が狭くなってお産が大変だから気をつけてね」など、軽く注意がありましたが、厳しく言われることはありませんでした。

たしか注意された日、診察時に「気をつけなきゃー!でもそんな太るようなもの食べてないよ?」と雑談していたら、看護師さんが足のむくみのチェックをしてくれたっけな。

病院によっては別室に呼ばれて威圧的な看護婦さんからガチで怒られると聞いたことがあるんですがまじですか? むっちゃこえー……。

マザークラスについて

前期、後期の2回開催で、「当院で分娩する人は必ず出席してください」と強めに言われました。
マザークラスに出席せず前知識無しで出産に挑んで妊婦本人がつらい思いをしたり、病院側が不毛な労力を使うことを避けるためだと思います。
また、立会い出産は後期マザークラスに出席した夫のみに許可されます。

マザークラスは大変実践的な内容でした。

前期マザークラスは生活上の注意と今後の妊娠生活による体の変化、胎児の成長などについてのお話が中心です。
現場と最近の傾向を知る経験豊富な助産師さんならではの非常に濃い内容でした。

「これをしたらあなたが死にます」「これをしたら胎児が死にます」
「戌の日参りというのがありますね。安産祈願のお寺や神社もたくさんある。水子供養も同じだけある。つまりそういうことです。不用意に恐れる必要はないですがみなさんが思ってる以上に死ぬリスクはあるので正しく知ることが大事です」
「無事にお産が済むのが当然ではないので、本当に、あなたや赤ちゃんの生命がかかってるので、悲しい思いをしないために知識を持ちましょう」「困ったときは病院に電話してください」
助産師さんのお話に正しくぞっとしましたし、気を引き締めて生活を送らねばと思いました。

後期マザークラスは出産分娩、その後の生活に向けての知識提供が主でした。
これがまた本当に実践的な内容で。

「義両親がワクテカして早くに駆けつけ分娩が進まないことがあります。義実家との関係性にもよるが、プレッシャーを感じてお産が遠のくくらいなら陣痛が来たくらいではお知らせしなくていいのではないかと思われる。望まない方(会社の方や親戚)の病院来訪で分娩が進まないことがあります。このへんについては夫はマジでしっかりしてくださいお父さんがそこを頑張らなくてどうする。ヘロヘロの産婦にストレスかけるなお父さんになるんやぞマジで頑張ってほしい」

「病院は産婦の出産を全力でサポートするからトラブルの気配や会いたくない人がいたら予め言っておいてください。病院側でもブロックします」

「立会い出産は陣痛時からそばにいてください。分娩時に駆けつけた夫はたいてい妻の状態や場の空気に圧倒されてついて行けず役に立ちません。それから産婦の実母と夫が分娩時や産後のサポートに当たることが多いですが両者がいっしょに存在すると陣痛中は腰をさする尻を押さえるなどのシーンもありますからお互い遠慮したりして産婦の状態緩和にならないことが多いです。シフト組んで、どちらか一方が産婦についているようにしたほうが賢明です」

など、どこの雑誌にも書いていないお話が聞けました。

エコーについて

毎回4Dエコーを取ってくれます。
DVDもしくはUSBメモリに動画を記録してもらえます
記録媒体は3000円ほどで購入します。たぶん持ち込みは不可だと思う。
エコー写真も毎回もらえます。

また、お会計時に現在の週数、母体の体重グラフ、週数相当の胎児の成長の状態などが描かれたフルカラーのB6用紙が毎回もらえます。
これがすごく分かりやすいし助かる!
自宅のカレンダーの横に貼ることで夫にも母体や胎児の状態を理解してもらいやすかったと感じています。
分娩予約時には専用のファイルがもらえます。
B6用紙とエコー写真をファイリングしてゆけば、出産の頃には思い出のアルバム出来上がり! よくできてるわあ……。

分娩について

分娩の環境について

分娩はLDR室を使用。陣痛時から分娩まで一貫してメインの助産師さんが1名ついてくださいます。
とても親身になって適時必要なサポートをしてくださいました。
私にも立ち会いの夫にも優しく声をかけてくれて、本当にありがたかったです。

私は子宮口がなかなか開かず分娩が29時間とそこそこ長くかかってしまったのですが、お産が進むように、リラックスできるように、つらさが緩和されるように、と、途中で足湯を用意して足をアロマ・マッサージしてくださいました。
「こ、こんなきめ細やかなサポートまで!」とびっくりしました。

そういえば陣痛合間に「お産てほんとうに大変だね。みんなこんな凄い体験の末に出産してるんだね。○○さんも、たいへんだった?」と尋ねたら「大変だった」と涙ぐんでおられたな……。
伺い知れぬ過去と決意の上でこの職についておられるのだろうなあと思ったらこちらも泣きそうになった……。
お世話になった担当助産師さんのお名前とお顔は、きっと忘れることはないと思います。

会陰切開について

その頃には和痛分娩の麻酔が効いており余裕があったのでよく覚えています。
「頭もうすぐよ~」という段階で、先生が覗き込んで会陰切開が必要そうか判断していました。
日本人の70%ほどは会陰切開が必要と聞いていたので、先生が覗き込んでるターンはいきむのちょっとサボりました。
自然裂傷は縫合がめんどうだろうしどういう傷になるかわからないし、はよ切ってくれ思て。
私はバチンバチンバチンバチンと4箇所切ってもらい、その後2回いきんだ後、先生が首を傾げ、バチンバチンともう2回切りました。
麻酔が効いていたため切開や縫合の痛みは一切ありませんでした。
爪を切るときのような「バチンバチン」でした。

立会い出産について

マザークラス後期に参加した夫のみが立会い出産を許されます。
うちの夫は学生時代の専攻が写真ということもあり記録を残したいという思いが強かったのですが、ビデオやカメラの持ち込みはOKでした。

立会い出産でよく聞かれるのは「トラウマになったらどうしよう」「恥ずかしい思いをするのでは」という不安の声です。
マザークラスでお話があった通り、陣痛時から夫がそばにいればいっしょにお産をするような雰囲気になるので夫のトラウマは避けられるのではと感じました。
いや、人によるかな? この点は事前に夫婦で話しましょう。

うちの夫は血を見るのは全くダメな人ですが、「立会のほうが妻の心の支えになれるだろう」と考えてくれたこと、「そりゃもう女の人にとって出産は命懸けなんだから当然血や何や出るだろうよ。生き物なんだし」という認識があったこと、私が「ひとりは心細い」と言ったことから、立会い出産をすることに決めました。

なお、分娩時は助産師さんや先生によって色々な処置が行われていますし、立会の方も産婦のサポートでいっぱいいっぱいですから、股側に夫が周るようなことはないと思います。
病院によっては土壇場で「もう出るけど旦那さん見る?」みたいなこともあるかもしれません。
見るのは怖いのか、見たいのか。見られたくないのか見ても問題ないのか。
このあたりも夫婦で予め話しておいたほうがいいかもしれません。

私たちの場合は、腰をさすってもらったり、痛みがきついときに腰の下?尻の上? ……なんか楽になるツボを押さえてもらったり、つらい時に「つらいね頑張ろうね」と声をかけてもらったり、長引くお産で産婦の体力が落ちてきた頃に助産師さんの指示でウィダーインゼリーを買ってきてくれたり、なによりも喜びを同じ場で分かち合えたり、夫の立会いは非常に心強かったし夫婦二人にとってよかったです。

あと、ほんまにマザークラス大勝利でした。
義実家からは出産予定日前辺りから頻繁にまだかまだかと連絡が来ていたのですが……陣痛の段階で知らせなくて本当によかった。
生まれる頃合いで夫が連絡を入れ、数時間で義両親は遠方からスッ飛んできてくれました。
急でご迷惑をかけたことと思います。飛んできてくれた、その気持ちはありがたかったです。
しかしながら、やはり陣痛時に病院に着いていたら、プレッシャーを感じただろうと思います。
「どうして陣痛が来た時点で知らせてくれなかったんだ」とチラッと仰っていましたが、でも、すいません、知らせなくて本当に良かったです……。
夫グッジョブ。

無痛分娩について

分娩費用にプラス5万円で和痛分娩が可能です。
院長先生は麻酔科の医師でもあるので安心。24時間対応可能なのもありがたいです。
(病院によっては麻酔科の先生の不在によって夜間は麻酔がかけられない、ということもあるらしい)

完全無痛分娩ではありません。
子宮口が6cm開いてからの麻酔ですので、無痛分娩とうたっておられますが、“和痛”分娩です。
早くに麻酔をかけるとお産が遠のくため、このようにしているとのことでした。

計画無痛分娩は基本的には取り扱っていないようでした。

私の場合は子宮口がなかなか開かず、陣痛に耐える時間も長かったですが、それでも分娩時に痛みがなく冷静に挑めるのはありがたかったです。
産後、車椅子も用意されたのですが、和痛分娩のお陰で余力があり、すぐに歩き回れました。自力てお手洗いにゆき、自力で病室までゆきました。
無痛分娩を用いない分娩の経験がないのでなんとも言えませんが、体感では産後の回復も周囲で聞く話より早かったような気がしています。
評判通り、たぶん分娩時の無駄な体力消費が避けられたのだと思います。

カンガルーケアについて

産まれてすぐ、赤ちゃんと母親のふれあいの時間が短く設けられます。
肌に密着させ、可能そうならおっぱいを含ませます。
記憶がおぼろげですがそんなに長い時間ではなかったと思います。10分~30分くらいかな?
カンガルーケアをガチガチに取り入れるというよりも、赤ちゃんの体温や呼吸が安定していて母親も余力がありそうなら可能な範囲で取り入れる、という感じに見受けられました。

赤ちゃんが後処置をしたあとは父親が赤ちゃんを抱っこする時間もあったようです。
私は全く覚えていない。

産後の入院について

入院期間・必要なもの・面会について

通常、初産婦で6日、経産婦で5日間の入院となります。帝王切開の方は7日間

歯ブラシ、シャンプーリンス、お産パッド等、入院中に必要なものの多くは病院側でセットとして用意してくれていますので、持ち込むのはタオル類、授乳のできるパジャマ、退院時の赤ちゃんの服、くらいでした。

お部屋は全て個室です。

全個室、個人病院のメリットとして、大部屋母子同室の病院と違い、面会の制限が少ないです。
大部屋母子同室の病院だと赤ちゃんへの感染を防ぐために面会できるのは夫と祖父母のみとされているところが多いのですが、飯島病院では兄弟や友人の病室面会も可能でした。
また、面会時間も9:00~21:00と非常に長いです。
夫の休日は朝から晩まで、ほぼ自宅のように家族3人で過ごすことができました。

母子同室かどうかについて

赤ちゃんは日中同室、夜9時から預かりです。
退院前日のみ”自宅に返ってから困らないように”と、夜間も母子同室で過ごします。

私は「家に帰ってからだと困ったことについて質問できる相手が全くいないから」と3日目の夜から同室をお願いしました。
初日から同室を希望する方もいるようです。
この辺のフレキシブルさもまた全室個室ならではだと思います。

母子同室で過ごした夜は、夜勤の看護婦さんと助産師さんが数時間ごとに様子を見に来て、母乳やミルクの飲ませ方を指導してくれたり、泣き止まない赤ちゃんを上手な抱っこでいったん落ち着かせてくれたり、プロならではの技術と思いやりでフォローしてくださいました。
思い出してちょっとジワッとするくらいたくさん助けてもらった。本当にありがたかったです。

夜中に「ぜんぜん、なにも上手にできなくて」と話したら、助産師さんが「はじめからできるお母さんなんていないよ。それやったらうちら(助産師)いらんなるて。すこしずつでいいよ」と言って添い乳の仕方を教えてくれたこと。
看護婦さんが「今後も母乳がなかなかでないならミルクでも全く問題ないんだよ。でも、いまはまだ、赤ちゃんもお母さんも飲み方飲ませ方を覚える途中だから、がんばろうね」と言ってくださったこと。
印象深かったです。

本当にスタッフのみなさんにたくさん助けてもらったなあ~~~。

完母推奨かどうかについて

完母推奨ですが、これまたガチガチではなく、「母乳育児の選択肢が消えてなくならないよう、母乳の出が良くなるようサポートする」という感じです。

入院中は朝9時のみ、授乳室で揃って授乳します。
みんな乳首が血首になって苦しんでいたなあ~。
その際に赤ちゃんが飲んだ母乳の量、体重の増え方を見て、「母乳を両乳10分吸わせた後にミルクを○○ml飲ませましょう」と具体的な指示があります。

粉ミルクメーカーの方が来院してのミルクの作り方講座もありました。
営業と言ってしまえばそれまでですが知識を授けてもらえるのはありがたい。
でも正直なところ「ミルクは定量50ml作って。必要な量が30mlなら20mlすてる」みたいな説明の部分は、販売促進オツ……と思って聞き流しました。

入院中の食事について

どれもこれもむちゃくちゃ美味しいです。ボリュームも多いです。

朝ごはん


朝ごはん


お昼ごはん、お祝い膳(たしかお昼だったと思う)


夕飯

体力を回復せねばなりませんから、カロリーもなにも気にせずもりもりいただきました。
行列のできるパンケーキ屋も真っ青の朝食が提供された日もありました。
お祝い膳もおいしかった……病室に赤子と2人だったけど、誰かと食べられたらもっとおいしかったろうな。

3時のおやつも毎日の楽しみでした。
マリメッコのカップで本日の紅茶2種(自分で淹れる)と、効能などを書いた可愛いメモが添えられたナッツやドライフルーツなどのおやつが出るのですが、まるでカフェのようで。
産後のヘロヘロメンタルに沁みました。

食については当初あまり重視していませんでしたが、”食”は生きる気力に直結するので大事だなと思いました。

その他のサービスについて

なんか過剰なサービスが流行ってるよね……とも思うのですが、2本めの高枝切りばさみにプリプリ怒ってケチをつけるよりは享受する方がいい人生を送れそうな気がしますから、喜んで受け取っておこう!

退院前日にエステが受けられます。なんとまあ。

産院からお祝いとして、子どもの名前の入ったへその緒を入れる卵型ケースとマリメッコのマグカップのセットが貰えます

赤ちゃんの産声を記録したカードがいただけます

「産後、育児に励み疲れているお母さんや家族のリフレッシュに」と、一流ホテル宴会場でのクリスマス会に招待してもらえます。参加費大人のみ1500円だったっけな?
小さな赤ちゃんがいると外出もままならないですが、このクリスマス会はみんな1歳に満たない赤ちゃん連れなわけですからなにも遠慮する必要がありません。
こうやって外に出るきっかけをもらえるのってありがたいなあと思いました。
そしてホテルの美味しいバイキング。産院でお世話になったスタッフのみなさんとの再会。
お知らせが届いた当初はどっちでもいいかな~くらいに考えていましたが、参加してよかったです。

退院後のこと

退院前に簡単な退院前講習があります。
病院お手製の産後あるあるQ&A冊子がいただけるので、帰宅後困った時は頼りになります。

また、産後1ヶ月の間は、お母さんが全く眠れていないなどどうしても赤ちゃんとの生活がしんどいときに病院で赤ちゃんを預かる有料サービスをやっているという案内もありました。
これは何気にすごい。きょうびは里なし出産の方も多くなっていますが、産後うつの防止に一役買いそうです。
赤ちゃんと両親を思う病院だからこそのサービスだと思いました。
産後は交通事故にあったような状態です。そのような身体で24時間営業で赤ちゃんの世話をするのは本当に心身ともに参りますが(日々の喜びももちろん大きいのですが……実りがあるから辛くないということにはならない)どうしようもないときに預かって貰える場所があるのとないのとではプレッシャーが全く違います。

その後は、産後1ヶ月健診で母体の回復具合と赤ちゃんの発育をみてもらい、問題なければ産院卒業となります。

べた褒め過ぎるからあえてウィークポイントを探してみよう

大阪市営地下鉄日本橋駅が最寄りですが、10分ほど歩きます。
わかりにくい場所にあります。

NICU(新生児集中治療室)はありません。
問題が起きたときには近隣の大きな病院に搬送となります。

比較的近くで分娩を扱っている大きな病院『愛染橋病院』では分娩費用が45万~47万円(大部屋)とのこと。
飯島病院は経産婦50万~初産婦53万~なので、費用を重視するなら他の選択肢も良いかと思います。
大部屋母子同室は面会制限が厳しいですが、同室の方と友だちになれることもあるようです。

おひと方、キリキリした看護師さん?だか助産師さんがいました。
私は幸いあまり関わることが無く助かりましたが、短時間の関わりの中でも一度すごく嫌な対応をされ、患者と言えど赤の他人を相手にどうしてこんな横柄な態度でいられるんだろうな~と不思議に思いました。
きっとそれだけキャリアがあり、お仕事もこなしておられる方なのではないかと想像しますが……その人がいると周りのスタッフの方もピリピリしているようでした。
まあどこへ行っても大なり小なりこの手のことはあると思います。

費用について

毎回の妊婦健診費用について

健診については、大阪市の妊婦健診助成を用いて、毎回自費で払う部分が2500円程度
一般的な範疇かと思います。

私がB型肝炎キャリアだからということもあるのか、もしくはみんなそうなのかわからないのですが、2度ほど検査のため自費が6000円~8000円ほどになる回がありました。
次の健診の自費負担額が大きい場合は会計時に受付で「次回はこのくらいご用意ください」と教えてもらえます。
お会計はカード払い可能です。
毎回カード支払いをしたらムッチャポイントがついた。

分娩費用について

入院出産にかかる費用は、HPでは初産で53万円から、経産婦で50万円から、と記載されています。

自宅のように広い特別室を使用の場合は個室代が増額となり60万~65万円かかるそうです。
特別室は家族の寝泊まりが可能です。
里なし出産で幼い長子がおられるご家庭の方がよく利用されると聞きました。
長子を誰かしらに預けるとしてもやはりお金は必要でしょうし、高くはない金額だと個人的には感じます。

夜間や休日の分娩は特別料金が3万円かかります。

無痛分娩(和痛)は5万円です。

私のケースでは、29時間かかったため通常の6日入院(51万円~)よりも入院日数が1日多くなり、かつ夜間の分娩だったこと、無痛分娩を希望したこと、B型肝炎にまつわる処置も必要でしたので、退院時にお支払した実際の分娩費用は62万円でした。

出産一時金は42万円ですから、持ち出しが20万円……。
「ウワアーーーー! かかるよね実際!!!!」と思いました。
貯金を崩すことにはなりましたが、産後ボロボロの状態を支えてもらうための費用です。私たち夫婦は必要経費だったと頷いております。

ちなみに正常分娩の平均的な出産費用は、全国平均が平均値49万円中央値48万円。
東京都が平均値61万円中央値58万円、大阪府が平均値中央値ともに50万円だそうです。

国民健康保険中央会「正常分娩分の平均的な出産費用について(平成27年度)」

 

私が飯島病院を選んだ理由

  • まずもう自宅付近で通える産院が2件に限られていた。(もう一つは大きな病院でした)
  • 里なし育児が前提となるので産後の自分たちがしんどくないようにしたかった。
  • 産後の回復が早いという噂の無痛分娩を扱っていたので選択肢としてとっておきたかった。
  • 夜間別室なので入院中にきちんと身体を休めて自宅に戻ってからの里なし育児に備えられると感じた。
  • 面会の制限がゆるく、夫や自身のきょうだいが面会に訪れやすい環境だった。
  • 「母乳育児推奨!」や「WHOの云々に則りホニャホニャ!」「ユニセフの赤ちゃんにやさしい病院の方針に則りユンユン!」のような姿勢の強さは見受けられず、どちらかというと柔軟で、妊婦と胎児のためを思ってくれているように感じた。

以上が、私が飯島病院を選んだ理由です。

振り返ってみてどうだったか

振り返ってみると、当初の予定よりも経費はかかったけど、和痛分娩も狙った効果が得られたし、希望通りになったと感じています。
病院のことがよくわかっているし、もしも次があればお世話になりたい気持ちはあるのですが、あいにく引っ越しにより離れてしまったので、第二子の妊娠については新たに産院探しをしています。

以上、すこしでも病院の情報を集めておられる方のお役に立てますように!
母子ともに健やかに過ごされ、安産でありますよう、お祈りしております。