実家の玄関を開けたら、事情はよくわからないのですが、オカンと犬が踊っていました。
とりあえずやり過ごし、母が巣にしている和室に入ると、
なにやら風船が沢山浮いていて、部屋の隅にはヘリウムガスの缶が並んでいました。
「オカン、なんの事業を起こす気なの?」と聞くと、
「今風船にハマっていて、メーカーに問い合わせてヘリウムガスを買った。
このお家を風船でいっぱいにするんだ!」とのこと。
私「オカン、髪、なんか、ストレートパーマ、した?」
母「そうなのつくしちゃんにしたった!」
私「つくし?」
母「つくし」
私「庭の?」
母「牧の」
私「牧野つくし!」
母「この部屋ではただいま ドラマ『花より男子』をエンドレス放送中です!! ヒャッホゥ!!」
というわけで土日の間に、テレビドラマ花より男子のファーストシリーズを2回通り見ましたよ……。
夜通しよ。夜通し。
おかあさん、最近はニュースすら見てなくて、本当に花より男子のDVDをずっと見ているらしくて、
巷のことが全くわからない、って言ってた。
あー、なんかあれね。
ずっと花ダン見てると感覚が麻痺してきて、松潤の濃ゆい顔がかわいく見えてくるね。
あと、話数進むごとにキャストの皆さんの演技がうまくなっているっていう……。
あとさ、主人公のつくしちゃんの口調がだんだん道明寺に伝染ってるのねえ。
演出やるなあ。
こうしてぶっ通しで見るとドラマもなかなかおもろいもんですね。
「花ダン効果で最近オカンとおとん仲良いんよ」とは妹談。
そうなの? と、尋ねると、
「花ダンを見ているとそんな時代もあったことを思い出しましてん」と、母。
「花より男子ファイナルでね、つくしが道明寺に『私の夢ももう叶ったよ』というシーンがあってね。思い返せばオイラの夢はゆうこを産むことだった から(うちの家族に恥じる要素は無いので言いますが、両親は出来婚です)、あのオッサンはまあ、ナンボか私の夢を叶えてくれたのかなあと。そう思うと、夕飯なに食べたいかくらい聞いてやっても良い気になったわけよ」
ほーー。
熟年離婚防止に花より男子は役に立つやも知れんな。
土曜の夜中、恋人と別れ傷心のお友達をお家に招いたのだけど、
オカンは何ぞ察したんか「ミルクを飲むと落ち着くよ」と、温めた牛乳を持ってきてくれた。
素敵な50歳だと思う。
(残念ながら私も友人も牛乳が苦手で飲めなかったというオチ付きだけどw)
大阪に戻る折、持たせてくれたお弁当にはやっぱり交通費が挟まってた。
「毎回そんなに貰ってしまっては逆に帰ってきづらいよ」と、この間言ったのになあ。
封筒には 「お友達を元気づけに、又帰ってきてね」 と書いてあった。
そういうわけでどんなわけで、また近々赤穂帰るよー。そっちの皆さん、よろしくね。
母の日のプレゼントはTVシリーズ花より男子リターンズのDVDBOXが妥当でしょうかね!