生きる準備

カウンセラー養成講座の最終日だった。
今一度、「なぜ自分は相談業(占い・カウンセリング・セラピー)に取り組むのだろう?」
と、自分に問い、やっぱり「いつ死ぬかわからないから」だな、と思った。

養成講座で使っている名札のプレートに
「あなたに逢えて良かったと言われたい」と書いてあるのが目に入って自分でぞっとした。
ストローク(承認)交換という授業で使ったもの。
私が他人に一番言われたい言葉は「あなたに逢えて良かった」だった。
お葬式みたいだなと思った。

いつもいつも、死ぬ準備。
今日が最後かもと思いながら朝「いってらっしゃい」を言う。
好きな音楽や芝居は「今を駆け抜けろ」とメッセージを発する物が多い。
結婚はしたいけど相手に申し訳なく感じて気が重くなったりもする。
最近、40歳や50歳の自分が思い描けないことに気付いた。……腹をくくりすぎている。

この件は私の中にある不安と希望の間欠泉のようなもの。
これがあるから、誰かの重たい話や確固たる価値観の話を聞いても引っ張られる事なく
私は私でいられるし、不安を抱えた誰かの少しの光になれたり、するんだろう。多分。

どのみち病気からは逃れられないのだし、未来に希望を持ちすぎても
残酷になるんだけど、それにしてもさあ、もう少しキラリと輝けよ未来!あれよ希望!
死ぬ自分のビジョンばかりがくっきりしているとそっちに引っ張られそうで嫌だ……。
私だって、できれば結婚したり、子を育んだりしたい。
周りを取り囲む優しい大切な人たちと、沢山の時間を共有したい。

……沢山考えたけど、老後の自分なんて突然イメージ出来ないな、という結論に至った。

でも少しの希望を。
とりあえず今は、体重と年齢が合致する瞬間を見てみたいなーというのを目標にしている。
その先のことは、生きていたら考える。