そんな会話をした

わたし「昨日、あの子(彼)に冷たくされる夢を見たわ」
友人「ああ、見るだろうね。沢山夢に見ると思うよー」

友人は、学生時代に長く付き合った彼女と別れてしまって引きずった過去がある。

わたし「でも、昔、十代の頃にした恋の時ほどは、夢に出ないよ」
友人「そうなの?」

わたし「いやほんま。だいたいさ、中学生や高校生の頃の恋愛ってのは常に終末観が漂ってんの。
この人とずっといっしょにいられるわけ無いなー。高校 行ったら、大学行ったら、続かないだろなー って。
天井が見えちゃってる。だから沢山悲しい夢を見た。付き合ってる間も。別れた後も」
友人「ふうん」

わたし「十代の頃は、やっぱり不器用だから、全身全霊で恋愛してるってか、
常にいっぱいいっぱいやったと思う。今は生活の片手間に恋愛やってるつうか、ずいぶん余裕ある感じするもん」
友人「ふむ。そういうもんかなあ。俺はわからんけど」

わたし「まあさ、一人のほうが楽よね。楽だよ。早くちゃんと一人になりたいわ」
友人「まあねえ。でもさあ、一人のほうが楽かもしれないけど、
一度スイッチが入ってしまうと、もう戻れないってところがあるじゃない」

わたし「それ、うち、高校生の頃、彼氏と別れたとき、全く同じ事をキミに言ったんよ。覚えてないやろけどね」
友人「うーん、覚えてないなあ」

わたし「えっと、約10年前」
友人「10年前……。覚えてないなあ」

わたし「ほーんまさあ。愛されるって事を一度でも知っちゃうとねー」
友人「そうなんだよねえー。また誰かに愛されたいと願ってしまう」
わたし「うん」

わたし「あーあ。愛されたいわー」
友人「愛されたいねー」

わたし「愛したいしねえ」
友人「愛したいねー」

わたし「……需要と供給がここで成り立っているのに、何故我々は駄目なんだろうね」
友人「駄目でしょそりゃ、うちらは需要と供給は一致していても、向いてるベクトルがこーう…(全く別方向に向かって行くしぐさ)」

わたし「それだw うまくいかんねえ」
友人「そりゃねえ、10年も友達やってちゃ、長すぎますよ姉さん」
わたし「そうねえw エロスじゃなくてアガペー的な愛ならあるんだけどねえw」

 

恋愛を知らない頃は、まさか自分が不完全だなんて思いもしなかったよなあ。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチを観たくなった。
明日DVD借りてこよう。