弟が17歳になった

年が6つ離れた弟がいます。
私は12の時、まだ物心つかぬ弟を目の前に「こいつの前で常におかしな行動を取りつづけたら、おもろい風に育つんちゃうやろか」と思い立ち、それからは極力弟の前ではかりんとうの袋を持って横歩きをし、目が合ったら「食べる?」と一、二本薦めることを心掛けています。

弟はいつからか私を奇人扱いするようになり、私よりも三つ下の妹に懐いてしまいましたが、めげずに涙を飲み飲み、弟の枕の下にルパンⅢ世のサントラを忍 ばせたり さりげなくバカドリルを本棚に置いたり ラーメンズのDVDを再生してニヤニヤしたりし続けた結果、「愛読書は『イエスタディを歌って』 アコースティックギターをかき鳴らしつつ、高校では柔道 同好会を立ち上げ正式なクラブへと昇格させるべく活動に意欲を燃やす」という、なかなか面白い青年に成長してくれました。

今日は弟の17回目のバースデイ。
「天然の塩鮎」と大きくプリントされたティシャツを与える予定です。
来年の18歳の誕生日に、私はかりんとうを手放し、横歩きをやめ、今までの全てを打ち明けて「はっはっは。どうだったい? 姉の壮大なる10年計画 は!!」と、(原作のハウル風に)尋ねてみようと思っているのですが、なんかもう恐いし面倒くさいし、このままずっと奇人路線突っ走ろうかな、と、今から 変に弱腰になっています。
どうしたものか……。

余談ですが、近年突如としてクラスの女子から大量の年賀状が弟当てに届くようになりました。いわゆる「モテ期」というやつでしょうか? まあモテんよりはモテたほうが喜ばしいのですが、腐女子的なイラストが描かれた年賀状がいくつか見受けられたのが心配です。
(そういえば「授業中、となりの席のやつに手に梵天丸(←政宗の幼名だそうだ)を描かれた」といって帰ってきたこともありました。)

あっ、更に余談なんですが、今回実家に帰ってきたら、弟が黒酢にハマっていました。健康マニアの友人の影響だそうです。70のジジイか。