今日でラスト、と相成りました。
社長から交渉を受けた事務のおねえさんが折れてもう少し続けることになった。
「津島さんが一ヶ月いるとなると、会社の保険に入らなきゃいけなくなる。
でも、そうなると職務経歴書にこの会社のことも書かないと
保険のつじつまが合わなくなってまうやんか。そんなのはアホみたいな話やから。
ほんま、津島さんはこんなとこで履歴書汚す必要ないよー」
…………申し訳ない。でも、ありがたい。
事務のお姉さんは前に
「こんなめんどくさい総務を引き継がせてしまって申し訳ないとは、
常々思ってるんですけど、自分が辞めた後のことまで考えていては
この会社は辞められないから……」
と、こぼしていたから心配。
「私はもう一ヶ月程度辞めるのが伸びたところで大差ないし、
社長とも交渉して給料の条件良くしてもらったし、
一ヶ月経ったら後任がいようといまいともうきっぱりやめるから、
気にしなくていいからー」
て、言うてはったけど……大丈夫かな。申し訳ないな。
たぶんね、これより後に入ってくる事務候補の女の子も、
すぐ「この会社ヤバイ」て思って辞めると思うんよね。
逆に辞めない子ってのは、私よりももっとどんくさい相当ボーっとした子となるわけで、
……そういう子がまともに事務のお姉さんが3年間やってきた仕事継げるのかなあ。
あー、いや!! やめた! 考えるのやめた!
後は野となれ山となれ。
……さて、今日は仕事終わったら「OB会」による歓送迎会です。
辞めていった社員と、今いる社員で、月イチで飲み会やってるんですって。
現行社員もみんな辞める予定だから、それも含めて名前は「OB会」。
飲み会の連絡メールの出だしは毎回
「ついに弊社○○が倒産の運びとなりました。つきましては祝賀会を」で始まるんだって……。
デザイナーさんに、
「輝子は今回、歓迎も送迎も「OB会」への歓迎も、兼ねとるからな。スピード出世やん!」
と言われた。
既に辞めてるOBのみなさんとは今夜が初対面だけど、挨拶は
「初めましてこんばんわ。そしてさようなら、津島輝子です」
でいこうと思います。