市民の夕べ

地元の夏祭りでした。

hanabi

閉店作業を始める頃に花火が上がり始めて。
駐車場のロープを張りに行ったルミカちゃんが、
「外、めっちゃ絶景ですよ! 花火見るために作った駐車場なんじゃないかと思うくらい」
と、興奮気味に戻ってきました。

「マジで!? 見る見る!」
と、私も坂本先輩も白衣着たまま店を飛び出して、だだっ広い駐車場でぽつりと三人、暫く無言の花火鑑賞。
んー……夏。実に夏。

夏祭り。最後に行ったのは、高校2年生の時だったと思います。
当時の彼氏と、浴衣を着て行く約束をしていたんだけど、妹が私の浴衣の帯をして行っちゃってたから、私、帯がなくて。浴衣着られなくて。

自転車二人乗りして河原に向かう途中、「そりゃ残念だけど、仕方ないよー」と、励ましてくれた彼に
「だって来年は一緒に来られるか、わからない」と言ったら彼も黙ってしまって泣きそうに寂しくなりました。

15歳の私は「来年だって一緒に来れるよー」という言葉を引き出したかったんだけど、今思い返せば随分と酷いことを言ったもんだ。あの沈黙は彼も寂しくなっていたからかもしれないと、7年経って今日ようやく今気付きました。遅いな自分。

んー……実に夏。青春の夏。もう戻らないけれど。