よそ者

どうしても焼きたてのパンが食べたくなって、朝早くに街へ出た。
午前7時は制服の子たちの時間ですね。
いたるところに待ち合わせと自転車と重そうな学生カバンと眠い目。

いつもは見ない。大学生の活動時間とはちょっと違うものね。

私もこうだったろうかと懐かしく思ったけど、みんなが着ているのは馴染みのない制服で。
なんとなく、私はとてもよそ者だなあと思った。
悔しいから私もよそ者の顔で、たいして馴染みの無いパン屋を目指す。