産後1日経過

NEW RELEASEの写真は、立会い出産をした夫が撮ってくれた。
改めてEXIFを確認したら本当に出産時刻から程なくだった。
この世の空気に触れて一時間も経っていない人間……妙な例えだけど「死にたての人間」くらい現実感なくて不思議……。

陣痛は、「あ、これが先輩ママさんが言ってた“腰をチェーンソーで切られているような痛さ”だ」と思ったことや、産む時のために体力を残さなきゃと何かを食べても痛みで吐いてしまってたのは既成事実として覚えているんやけど、具体的に痛みを思い出そうとしても今はもう一切思い出せない。謎……。

立ち会ってくれた夫に感謝。担当してくれた助産師さんも。
二人がいなかったら乗り切れなかった。
そして無事に生まれてきてくれた娘。がんばったね。ありがとう。
今は娘も寝ているし、夫も仕事に行って、一人で静かに過ごしてる。

一晩中かかってしまったので、最後の方はもう、夫も私も陣痛と陣痛の合間に寝てたな。
「奥さん体力持たないから、何か買ってきてあげて。ゼリーのやつとか」と助産師さんが夫に指示して、朝食バナナヨーグルトとヴィだーインゼリーを摂取した。
極限状態で食べるゼリー飲料、めっちゃおいしかったな。

さいごのほう、いきむようすを先生が鋏を持って覗き込んで、バチンバチンバチンバチン、と4か所切れ込みを入れたんだけど、うわさで聞いていた通り、もはや切られる痛みなど感じなかった……。
何ターンかいきんだあと、先生が首を傾げて、追い打ちでバチンバチンと2回切った。

どれだけ産むのが下手クソだったのか、顔中ブツブツと内出血している。
眼球の白目まで内出血して赤くなっている。
そして遅れてやってきた全身の筋肉痛よ。抗えぬ30代の肉体よ……。
縫った傷が痛い。
バシャバシャ悪露が出る。
ゆっくり活動している。

今日は産後の検診があった。
先生を待つ間に看護婦さんから投げかけられた「お変わりないですか〜?」の問いに
「半年振りにお布団でうつ伏せになりました。お腹に赤ちゃんが居ないと人間はうつ伏せで眠れるんですね」と答えたら、ジブリの豪快な女集バリの笑いを頂いた。
薬飲んで寝なきゃ。