来た道を振り返る

大学の同級生に車で連行され、気付いたら大学生の時に住んでいたマンション前だった。
Beqmz_kCEAAINeU.jpg small
私が住んでた部屋、明かりがついてるわ……誰かが住んでるんだな。
その頃はまだ新築で、入居の手続きの時、マンション名もまだ決まってなかったんだ。

 

富田林は大阪よりも夜空が綺麗。
星見てたら「よく見えるとこまで連れてってあげる」と言われて大学まで来た。
Beq-VUoCEAA00AJ
変な日……。

0時超える前に、家に着いた。
かつて過ごした場所をただただ眺める。なんだかすごく変な時間だった。
駐車場から、今の住まいであるマンションを眺めると、
外出するときに消し忘れたのか部屋が明るくて、
「実はタイムスリップしてしまっていて知らない人が住んでたらどうしようか?」
と、ドキドキしながら鍵を開けた。
……まあ、鍵開けたらなんの変哲もないいつも通りの私たちの家だったんだけど。
ようやく現代に帰ってきた感じがして、取り敢えずビールを開けた。

大学内の急勾配の坂道や天の川通り、銀河系広場を歩きながら、
友人と「いろんな思いでここを歩いたよね」と話をした。

上手くいかない誰かとの関係、誰も悪くないサークル内の衝突、優しさ、不器用さ、
モラトリアム、立ちはだかる社会、誰かの将来、自分の将来、方向性、
とりあえずの酒、創作と表現、その可能性、仕事と両立するのか否か、色々、色々。

「やけどさ、振り返るのはこうやって5年とか10年に一度で十分だな。たまにがいい」と笑った。