エロい小説を読んだ

乳幼児相手の毎日なので日本語を忘れないよう時々本を読んでいます。

うかみ綾乃さんの小説、「ドミソラ」が面白かったので、他の作品も読んでみようと確認せずに本を通販したところ、どうやら官能小説の作家さんだったようです。
未知の文体に「ォォォ・・・ォォォ・・・」となりつつも、ひとまず読み終えました。
絶頂の表現だけでどんだけバリエあるねん。自由自在やな。

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今回読んだ官能小説

「指づかい」。
岳夫というひとりの男性を軸に、関係を持つそれぞれの女性を主人公とした短編集でした。
川上弘美さんの「ニシノユキヒコの恋と冒険」を思い出したなあ。
官能の部分がメインですから必然的にストーリーのウェイトは軽くなってしまうのですが、女性たちがしなやかに立ち直ってゆくお話で読後感は悪くなかったです。

なかなか興味深かったので、夏休みの自由研究として大人向けの本をいくつか読んでみました。
まずは異なる女流作家の官能小説。

エロを読むのってむっちゃ疲れるな!!!!
専門書でもミステリー小説でもないのに頭を働かせないと目が滑ってなんにもわからなくなってしまうのは新鮮な読書体験でした。油断すると登場人物の誰が上下左右どこにいるのかすら見失ってしまう。
あとは、そうだな……踝(くるぶし)、肚(はら)、項(うなじ)など、肉体を表す漢字に強くなった気がします。

しかし官能小説……。なんでこんなに胸糞、バッドエンド率が高いんやろう。
幸せなオチを薄ペラにしないためにはそれなりの説得力が必要だけど、その要項を満たそうとすると肝心な官能の部分がおろそかになるからかな。3冊読んだら、お腹がいっぱいになりました。

文体は、「華宴」の藍川京さんが一番好きです。繰り広げられているのは輪姦ですが上品な言葉選びのおかげで不快ではない。むしろロマンチックな雰囲気すら漂っている。不思議。

「教育実習生」は、アーこういうの好きな男性が居てるんやろうなあ、という感じでした。
短編三作中、タイトル作「教育実習生」の内容は特にハードで、よくわからないカタカナも多かったので流し読みになってしまった。対して、収録作「フラジャイル」は繊細なお話だったなあ。
この作家さんはえげつなさもすべて包み込むようなパワフルな文体でした。他の二冊がどちらかというと線の細い文体だったので、作家の色が出るなあと思いながら読んだ。

官能小説のバッドエンド率にすっかり「ふええ……」となってしまったので、私の身の回りでは男女問わず一定の支持があるボーイズラブ小説はどうだろうかと2冊手に取りました。

今回読んだBL小説

BL……! BLすごいな……。
「BL小説」「腐女子」「腐男子」なんて言葉でくくってしまうの、もったいないのでは……。
作品について個別に語りたいが長くなるしネタバレはしない方向でゆきたいのでやめておこう。

相手をいかにどうしてなにが好きなのか、過程や駆け引きの描き方が丁寧なので、納得しながら読み進められました。
ひっからまる胸の詰まり、名前をつけられない感情、抱えている弱さや強さ、心の触れた感じ、心の器に過ぎないでも心より絶対に確かな肉体の感触。
ウワー!!! に、人間だーーー!!! なまなましい!!!!

読了後は「生きづらさを抱えても心や体が通じ合っても通わなくても、とにかく人の営みの枠内で生きなくてはならないのだなあ」などと考えてぼんやりしてしまった……。
他の分野の小説と違いを感じたのは、カメラが近くて世界に広がりがないことかな。
そっちはあえて切り捨てて、キャラクターを描き切ることに全力投球しているんだろう。
キャラクターの心を揺さぶるために世界が存在している感じ。
読みなれていないので違和感を抱いてしまったけれど、この分野の本を読むならそこは無視すべきなんだと思う。

周りに同人活動をしている子が多いので2次創作ボーイズラブも読んでみようと思い、原作を全く知らない「刀剣乱舞」の人気小説と、テレビアニメを視聴した「おそ松さん」の人気小説もまた2,3作品読んでみました。
たくさん読んでないから、たぶんなんだけど、二次創作のBL小説は「こうなって、こうなって、こうなる」みたいなテンプレがいくつかある??よね。
誰々サイド、誰々サイド、と受け攻め両者の視点で同時間軸を対にして書いたりだとか。
“付き合う”という契約がとても重要な意味を持っていて、書き手の若さに思いを馳せました。
そうだ。そうだったよ……若い頃。

ところで攻めが受けを養うパターン以外はないのかしら。
twitterでRTされてタイムラインに現れる2次創作BLの短い漫画(原作を知っていても知らなくても、好きでfollowしている人がRTしたものなので目を通している)でもそうなんですが、だいたい攻めの人が勤めに出ていて、受けの人が料理等の家事をしているような……。
これだけ家族の在り方が多様化しているのに、若い女の子たちに刷り込まれているのが案外古いステレオタイプのままなのは、我々大人が多様性を示せていないからかなあ、なんてついヤヤコシイ思考に至ってしまったのですが、「いや、我々はただ攻めが受けを養うさまを見たいから描いてるだけだ!」と怒られちゃうやつやな。
なんというか、もっと、温かい発想。
愛する人をどのような手段で守るか、というようなことから、2次創作の物語は生まれているんだと思う。
気持ちを押し殺して伝えないことで相手を傷つけないようにする、とか、二人を取り巻く関係者の信用を裏切らないためにある手段を取る、とか、色々。繊細な世界やな……。

ああ、あとそう。読んだBLのなかで2作が登場人物の生涯を描き切っていてびっくりしました。
「このキャラクターたちの生涯を見守りたい」という気持ちで書いたはるんやな。愛やな~。

サンプル数としては少ないけど、ひとまず満足しました。
うん。どれも面白かった。

まとめ

エロは人間の生活に身近だけど、官能小説もBLも、エロの部分については完全に非日常ですね!
他人様の身体にチューペットを突っ込んでやりたい、だとか、突っ込まれたい、だとか、思ったことないし。

本の選定に力を入れられなかったので、詳しい人からおすすめされてみたいなあ。
もしかしてこういう時の言葉でしょうか。生まれて初めて使います。
「おしえて! エロい人!!!」

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