ありがとさよなら医療センター

1ヶ月ぶりの総合医療センター。
首も座らぬ生後2ヶ月の頃から丸一年お世話になっている先生が、今日、
「歩いてるー! 本当に大きくなったねえ!」と、よちよち歩きの娘を診察室に迎えてくれた。
そして検査結果について一通り説明ののち、
「心配いりません。定期検査もこれで最後にしましょう」と仰った。
私は安心して惚けている。

私の母がB型肝炎のキャリアであったこと。母子感染した私が無症候性キャリアであること。
テクニカが生まれた年の春、たまたまB型肝炎感染予防の小児学会の指針が変更されて産院と小児科で処置の方針が統一されていなかったこと。
全部誰も悪くないのだけれど、赤ちゃんってどうしても母体から出てくるものだから、私のせい? みたいな、 いやいや私のせいじゃないと思わなきゃ! みたいな、妙な精神的負担があって、遠くの病院に頻繁に通ったこの一年、思い返すとたいそうしんどかった。

たまたま何もなかったからよかったけれど、仮に母子感染が認められたり別の肝臓疾患が見つかっていたとしたら、「しょうがない」で片づけられたかなあ。
自分のことならともかく、これから80年を生きる娘のことだったら。

人生は自分ではどうしようもないことが沢山あるな。
自分でどうにかできるのは、自分の在り方だけなのだなあ。