近況(妊娠6ヶ月 20週0日)

今日から妊娠6ヶ月 20週0日。

産科でもらった妊婦カレンダーの “つわりが楽になってくる頃” の文字列を見るだけで涙が滲んでおりましたが、吐かなくなったら途端に太るよ妊娠生活。
普通の食生活でも体重が増えてゆくので体重管理について調べていたら「最後のほうなんて、息吸ってるだけで太る」という声を見つけ、いま私はバニラエッセンスを舐めた時みたいな顔をしている。

とはいえ、気持ち悪くない。ご飯を作れる、食べられる。動こうという気力が湧く。眠れる。
ようやく人間らしさを取り戻したこの頃です。
身体痛いとか重いとか苦しいとかすぐ息が上がるとか、別のままならなさはあるけど。

周りの友人やtwitterのみんなや職場の先輩ママさんたちが、「これに気をつけて」、「こうしたら楽だったよ」と、親切にしてくれる。
何しろ今わたしはホルモンバランスがおかしいので、感謝の気持ちだけで目が熱くなる。
その優しさは、その方自身も妊婦だった時に大変な思いをされたからなのだろうな、と想像すると、もう、否応無く涙腺が決壊する。
私も、自分がそうしてもらったように、人に対し思いやりで接したい。
妊娠生活はあまりにも未知だ。
一人一人症状が違うにしても、「えげつない」ということだけでも学生時代の保健体育で教えておいてほしかった。インターネットのある時代でよかった。

指先にウイルス性のいぼが出来て、てこずっている。
4日おきに皮膚科を訪れ液体窒素で焼いてもらっているが、治らないどころか増えている。
これもまた妊娠したことで抵抗力が落ちたせいらしい。ここ1ヶ月はずっと皮膚科と産科を行ったり来たり。
今も、運動を兼ねて皮膚科から産院まで30分の道のりを歩いている。
風が冷たくなってきたな。外が暗い。冬が来るんだ。
このあいだまで半袖を着ていたように思うのに、一瞬だったな。

近頃どこの子をみても可愛くて仕方が無いという夫が、昨夜は酔って帰ってきて、私のお腹に「テクニカー(←あだ名)もう可愛い、すでに可愛い。早く会いたい!出ておいでー!」と、ご機嫌な呼び掛けをした後、慌てて「あかんー!でも今はだめー!ゆっくりしててー!もっと適した状態になってから出てー!」と訂正していた。かわいい。

「お腹に聴診器を当てれば何か聞こえるだろうか?」という彼のパソコンのブラウザに出る広告はamazonの聴診器ばかりです。

 

そういえばなんか結婚式の司会者さんから問診票?みたいなの渡されてるんだよな。
大学入った頃の“第一印象”なんてお互いに覚えちゃいないし、何を書いて良いかわからない。
“相手の好きなところ”って言われたら、「奇行の限りを尽くしても驚いたり呆れたり騒いだりしないところ」なんだけど……そんな文言、式で使えないしな。
……なんだろう。
「奇声でも会話が成り立つこと」?

夫は、私にとって後輩で、友達で、世話の焼ける弟のようでもあり、時々見習うべきゆるさと頼りがいを兼ね備えた兄のようでもある。最近はさらに、私に「家事はもういいから横になっていなさい」などと声かけることもあり、お父さん属性も加わった。
とにかくもう、一言で言い表そうとしても収まりきらないんだ。
よくわからないが、こういうのが夫婦(または家族)ということなのだろうか。