二足歩行

大好きなthe pillowsのライブに滑りこんだり、その後の飲み会で友達に
「仲直りしたりや!」と後押ししてもらったり、親友の家で休ませてもらったり、
その友達が「ボギーは、実家を寄りどころにすることも難しいだろうから、
私のところでよかったらゆっくり休んでもらえたら、と思って呼んでみた」と言ってくれたり。
弱った時に守ってくれる人がいるありがたさよ……。

彼とは、仲直りした。この数日辛かったこと、「ごめんね」と言い合った。

嫌われたくなくて、本当は怖くて言えなかったことを聞いてもらった。

「結婚したいし結婚したくないし母が生きてるうちにどうにかなれなかったこと許そうと思うのに許せないし子どもだって欲しかったしそれを私が頑張って諦めて も貴方の親族は期待してると思う誰も傷つけたくないし誰も落胆させたくないしそれが無理なのも知ってるけど私はそう望んでるのに辛い」

「サークルの20歳前後のような人たちと、未だにつるんでいることが、あなたにもサークルのみんなにも良いことだと思えない。他人事ならスルーできるけど私は君もサークルのみんなも好きだし、方向を間違えてほしくない、それぞれが少しずつ配慮に欠け無神経だったり、今自分たちだけ良ければいいと刹那主義的に過ごしてる現状は、見ているとすごくイライラする」

震える私の手を握ってくれていた。
彼は、理解した上で自分が改善すべき方向性が判断できることには「ごめん」と言う。
方向性が、見えない、定まらない、どうしていいかわからないときは、考えて方向性を探ることに
頭のリソースを割いて何も言わない。
そういう所がとても誠実で好きだ。

話している途中、年齢や体の都合で子どもを設けたりはできないかも、
あなたの周りの人の期待に応えられないかも、というくだりのところだけは
「それは俺のせい。自分を責めないでよ」と、決意にも似た声がはっきりと返ってきた。
逆に言えば彼は自分自身を責めるんだなあ。なんにも上手にはんぶんこできない。
それでも、こっちが前かどうかわからんけど、進んでいる感じはする。
私達は歩いてく。