ノンフィクション

洗濯した布団カバーをフェンスに干そうとしたら、絡まってたパンツが落ちた。
マンションの最上階からひらひらと、ピンクのパンツは風に戯ぶようにゆっくりと落ちていった。

着地位置を確認し、すぐさま玄関を飛び出し大股で階段を下った。
途中、こけた。

アスファルトに腹這いになったパンツはどこか達成感に満ち、誇らしげに見えた。
恥ずかしいので手の中に丸めて持ち帰りたかったが、なんとなく憚られ、パンツの端をキュッと掴んで階段を駆け上った。
向かいのマンションの外で、友人を待っているらしい小学生の女の子が私を見ていた。

パンツは揺れた。

風にさよならを告げ、また遊ぼうねと言っているようだった。

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