一ヶ月振りに会った後輩のミナミは、
「俺、前世は絶対に鍛冶屋だったと思うんです!!」
と、しきりに主張し、あまつさえ
「いやほんとに。ほんとに。ほんとに」
と、3度も念を押しました。
どういうプロセスを経てその結論に至ったんだ……。
日記———————————————————
ミナミと車に乗るとロクなことがない。
前々回は有年辺りから千種川のサイクリングロードを無理矢理走行した結果
遭難し、前回は砂浜の砂にタイヤがハマって脱出不能に陥った。
(深夜一時。親に助けを求めようにも、こんな時間に浜辺で何やってんだという話。
しかもよりによってその浜の名前は「こいが浜」
JAFを呼ぶと会員でない場合10万かかるとか何とかで。
……まあ、なんだ。雪とか砂にタイヤがハマった時はフルスロットルしてはダメだ。
ゆっくりアクセルを踏んで脱出するか、スコップ・タオル・板などを噛ませるといいらしい)
今回はミナミを車から降ろした後、私一人、塩屋の田んぼの真ん中で遭難した。