それを落とすだなんてとんでもない

後輩「先輩、今日のアナウンス講習って前回の朗読のリベンジですよね」
私「そやよー」

後輩「録音するんですよね」
私「うん。今日はBGMがつくよー」

後輩「あああああ! あのっあのっ、私もリベンジ希望なんですけどっ…今日、出れないことはないんですけどっ、原稿が、原稿がっ…」
私「えっ。そりゃそっち優先してや。授業のが大事やよ~」

後輩「違うんです! その原稿じゃなくてですね…これ、言いずらいんですけど……

新刊落しそうなんです!!

後輩の肩をぽむりと叩く。そしてより力強く

私「………そ っ ち を が ん ば っ て!!! 朗読は今度別録りでもなんでもしたるから…!」
後輩「うあああ!ありがとうございますぅぅー!!」

頑張れ後輩! 羽ばたけ後輩! 君の本を待つ人がいる!!