うちのマスコミ学科は、創作展の一環として、毎年有志の制作による
90分の生テレビ番組を阪神地域に放送している。

去年、私も司会で参加させてもらって、すごくいい経験になった。
ほんと去年はすごい充実感でね、生放送のオンエアーが終ったあと、
サブ(副調整室)もスタジオも感動と達成感でみんな泣いてたな。
一回生スタッフの誰かが「来年のスタジオイベントは先 輩を越えるぞー!!」とかって叫んで、
それに乗って一回生みんな「オー!」って声を合わせた。
先輩も「おう!頑張れよ!!!俺らを 越えろ!」と言ってくれた。
まるで青春マンガみたいに。

そんなことがあったので、私は今年も参加する気だったけど、初期段階でスタッフを降りた。
去年よりいいものになる気配がないなーと思って。
いや、気配は自分らで作るもんだ。そんなの理解ってる。
でも自分の努力じゃどうにもならなさそうなとこに問題がある場合は引くのが正解。
……本当は悔しいけど諦めることにした。
ちょっと明後日の方に向かって怒鳴っていいか。
_| ̄|○ <総合ディレクター!!!コラー!!

スタッフたちのすさまじい愚痴りようをみていると、「ああやっぱりか。参加しなくてよかった」
と思う反面、やるせない。参加していれば、自分はなにか現場を変えられただろうか。

だけど自分のキャパシティは考えなきゃ。
スタジオイベントを降りた代わりに、自作CDの制作と演劇演習には濃厚に携われている。
たぶん何やってても無駄じゃないんだと思う。
マスコミの業界人になれば「数字が全て」かもしれんけど、
うちらはまだ学生だし「結果が全て」ではないはず……。